医療手話の本のコト。
あちこちでも云っていたのですが、あたしの活動のひとつに医療手話の本製作があります。本格的に始まったのが2年前なんだけど、やっとこさで今年の2月始めに1巻目「外来編」を、3月始めには別冊「体と病気」を発行することできました。モチロン、あたしも編集委員の一人です。
今までに出ている手話関係の本は健聴者向けに作られていることが多く、普段手話で会話しているろう者はあまり買わないのが現状です。でも、この本は医療従事者や手話通訳者はモチロン、ろう者にも読んで頂きたいのです。医療従事者にとってはろう者に対する理解や簡単な手話による会話方法を学んで頂きたい。そして手話通訳者にとっては医療現場での通訳活動の技術を高めて頂きたい。
さて、ろう者ですが、ほとんどが医療現場での診療の流れなどが分からないまま受診に来ているというパターンが多いのです。それは小さいときから、聞こえる親や医療従事者もしくは手話通訳者に診療の流れを任せてきたからという理由が主でしょう。ですから、ろう者もどのように症状を伝えればいいのか分からなかったという話もよく聞きます。ろう者も一人の人間です。本人がきちんと納得いく医療が受けられるように、という目的も含まれています。
ぜひ読んで頂けたら嬉しいです。
なお、かなりの好評で売り切れ続出らしいのですぐに手に入るかどうか分かりません。
とりあえずは発行元の全日本ろうあ連盟のWebにも詳細が載っていますので、ご覧になってください。
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