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Friday, 02 November 2012

障害差別禁止法に関するパブリックコメントのコト。

わたしが薬剤師免許を取得するトキ,医師法や薬剤師法などさまざまな法律に存在する欠格条項(障害を理由に資格取得を認めない)をなくす運動に力を入れてくださった「欠格条項をなくす会」からお知らせをうけました。
2001年の法改正以降,わたしのように聞こえない薬剤師や医師も存在しているのですが,実は「欠格事由」から「相対事由」に変わっただけなのです。ん?どういうこと??と思うでしょう。要は欠格事由のときは「どんな障害であってもぜったい免許はあげないよ」だったのが,相対事由になって「ん~ちょっとだけしか耳が聞こえないんだったら免許あげてもいいよ。でもまったく聞こえない上に会話ができないんだったら仕事にならないから免許はあげられないな~」なんてことになっているのが現状なのです。
つまり,同じ「聴覚障害者」であっても,例えば聴力のレベルや業務上問題ないと判断された者しか免許がもらえないということで聴覚障害者同士の間で差別が起こりうるのです。これは車の免許取得(道路交通法)でも問題になっており,数年前に道路交通法改正により相対事由もなくなりました。
このように,いまでもまだ法律でも社会でも差別が残っています。そこで,内閣府が「差別禁止法」についてパブリックコメントを11月5日まで募集しています。障害者を始め,その家族や友人,周りの者たちが声を挙げていかないと,政策に取り組む者たち任せになり,最終的に納得いかないモノとなってしまう恐れがあります。
わたしたち自身のためだけではなくこれから続く子どもたちのためにも,いま動けるだけ動いていきたいと思います。

そこで,みなさんにお願いです。
「車いすにのっていてバスに乗せてもらえなかった」
「障害があるからといってアパートを貸してもらえなかった」
「普通学校に行きたくても障害を理由に行かせてもらえなかった」
「障害に関連した理由で結局仕事をやめさせられた」
このように,法的に,社会的にプレッシャーを受けたりマイナスの影響を経験していればぜひパブリックコメントを寄せて頂きたいのです。ひとりでも多くの体験を内閣府に伝えましょう。当事者だけではなく,家族や友人などでも構いません。

詳細はこちら。 http://www8.cao.go.jp/shougai/sabekin_iken.html

11月5日(月)までですが,ぜひ宜しくお願い致します☆

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